8月27日の出来事

1992年(平成4年)8月27日、北陸新幹線の石動~金沢間が、認可および着工されました。
当時は、新幹線規格と在来線を直通運転できる「スーパー特急方式」として着工されました。
スーパー特急方式とは、新幹線と同様の頑丈な高架橋やトンネルに、在来線と同じ線路幅の列車を走らせるというものです。
ではなぜ現在、フル規格の新幹線が走っているのでしょうか?

国鉄が1987年に分割民営化された直後、当時の大蔵省(現、財務省)は、巨額の債務を恐れ、新幹線の新規着工に猛反対していました。
沿線自治体や政治家からは、早く作るよう圧力がかかります。
フル規格では予算がつかず、着工が完全に凍結してしまう。そこで「まずは着工する」ために、当時の運輸省(現、国土交通省)の官僚は1988年(昭和63年)8月、「財源低減策」として、フル規格より安く済む「スーパー特急方式」や「ミニ新幹線方式」を組み合わせた暫定整備案を提示しました。それは、「土台さえ作っておけば、将来的にフル規格への変更も可能」という仕様でした。
フル規格ではないことに対する地元からの反対を、自民党の小里貞利議員や橋本龍太郎議員、森喜朗議員などが説得し、着工にこぎつけました。
その後、既存新幹線の設備を国がJR各社に売却した代金を建設費に流用することや、北陸新幹線の建設費用をJRが負担するのではなく、公的組織が造ってJRに貸し出すという方法などを編み出し、スーパー特急方式からフル規格に変更させました。
当初からフル規格への変更を見据えての着工だったため、作り直しなどの無駄はほとんどなかったとのことです。

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